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メニュー虚偽表記 阪急阪神ホテルズ会見を見て。大きな組織は大変 [国内ニュース]

ニコニコ生放送(【メニュー虚偽表記問題】阪急阪神ホテルズ 出崎弘社長 記者会見 緊急生中継)で中継されていたので。

阪急阪神ホテルズの記者会見を見ました。

社長、役員の処分と、問題の原因が説明され、
ざっくりまとめると、偽装ではないか?とする記者ないし、世間?の風潮に対し、
「メニューの誤表記」であり、原因は「社内関係部署の連携不足、知識不足、倫理・教育不足」という話でした。

ニコ生のコメントは辛辣でしたが、出崎社長をはじめとした阪急阪神ホテルズ側の会見は
冷静に状況を分析しているように自分は感じました。


偽装ではなく、誤表記であると判断した根拠は、
「意図的に不当な利益を得るために、表記を偽ったわけではないこと」だそうです。

調理、サービス、仕入れなど関係部署の従業員への聞き取りにより、
そのように判断したとのこと。


例として、当初メニュー作成時にはその通りだったものが、
途中原料が変更され、メニュー表記への修正がなされず、結果誤表記となっていたもの。

また、芝えびと表記しながらバナメイを使っていたことなどは、
安い材料を使いながら、高い原料を使っていると誤解を与えたものの、
宴会メニューの1品であるそれは、適正な価格で提供されていた=要はバナメイ・メニュー価格で提供していた。など、
誤表記の実態を明らかにする中で、当初から不正を行う意図でなされたものではないと
判断されたそうです。



問題提起を妨げる空気、ここまで状況を放置してしまう社内環境が出来上がってしまっていたことは、反省しなければならない問題だと話していました。


自分はかなり納得できました。


小料理屋の話ではありません。メニューを作る人間、毎日調理する人間、
サーブする人間、客が見るメニュー(冊子)はじめサービスを管理する人間、
仕入れを管理する人間がみなバラバラのはずです。

それぞれ数人ー数十人の組織で構成され、多くがサラリーマン(気質)で目の前の仕事を追いかけ、
加えて会見でも言われていましたが、組織間の連携に乏しい状況だった故に起こってしまったということだと思いました。

メニューを作る企画、調理する現場、仕入れする購買はそれぞれの理論で動いてます。

記者さんの質問では、なぜ調理現場から声が上がらなかったのか、
自分が何を作っているかわからないものなのか?という質問が飛びましたが。
大きな組織では、顧客が見ているメニューの呼称の通りに現場は認識していないかもしれません。

また、仕入れた原料が何か認識していないはずがないといった指摘もありましたが、
原料を管理する人間、包装を崩して現場に入れる人間、調理している人間が
バラバラだと、各人が広い視野で問題意識をもって仕事でもしていない限り
難しいかもしれません。

常に多忙であったり、わざわざ自分の仕事以外に首を突っ込んでどうこうなどと・・・という空気があれば
あまり考えられないものです。

質問の最後に、偽装じゃなければ、組織として大変質が悪い、おそまつということか?
という指摘がありました。言い方は辛辣で気になりましたが、事実はそういうことだったのかと思います。


今後は横断的に管理する組織を構えるなど、出崎社長の発言の通り、組織間の連携を取るように改革していくしかないでしょう。

今のところ健康被害がどうのというケースはないので、真摯にサービス向上に努めれば信頼回復は可能ではないでしょうか。










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